新大久保韓国語レッスン

✤ 諺から見る日本と韓国

日本と韓国は同じ東洋の米を主食とする農耕文化でした。宗教も仏教の影響が強く、似ている文化は山ほどあります。ここでは諺からみる日本と韓国の情緒を比較します。

諺1. 石の上にも3年= 한 우물을 파다

韓国の同一諺:한 우물을 파다(ハンウムル パダ)

直訳の意味:ひとつの井戸を掘る。

한:一つ

우물:井戸

파다:掘る

 

諺から見る日韓の情緒差

同じ意味なのに日本は石、韓国は井戸を使っています。

この違いは日韓の自然環境の差があります。

日本は水の国といわれるほど水に恵まれ、あちこちで自然の泉と温泉があります。

しかし韓国は世界的に見れば恵まれてはいますが日本ほどではありません。

井戸を掘る仕事は根気よく、一か所を掘り続ける大変な仕事です。

短気の人は途中であきらめて新しい井戸を掘る者もいます。

しかし結果は同じ!結局一か所を掘り続けるのが水脈に当たる成功率が高いという事です。

逆に日本はなぜ石でしょうか?

あくまで私の推測ですが

日本の国歌にはさざれ石、日本独特の枯山水、石を用いる盆栽など

何も変化がないように見える無機質の石にも時間が経てばコケが生えるように、

日本には無機質の石を有機質の様にみる文化があったのではないかと思います。

それで、3年座っていれば何かが変わるとみていたのではと思います。

これはあくまでも私の推測です。

諺2. 笑う門には福来る = 웃으면 복이 와요

韓国の同一諺:웃으면 복이 와요(ウスミョン ボギワヨ)

直訳の意味:笑うと福が来る

웃으면:基本型웃다(笑う)の仮定形

복:福

이:主格助詞(日本語=が)

와요:오다来るのヨ形

 

諺から見る日韓の情緒の差

まったく同じ意味ですが日本では『門』が使われ、

福が個人としてくるのではなく『門』の意味の『一族』『一家』に来ると指しています。

実はここに日韓の大きな情緒の差があります。

日本では「家」を絶やさないため、また「家業」を継続するため

婿養子などの養子制度が盛んに行われて来ました。

 血のつながりがなくとも可という日本的伝統は、血のつながりを重視する韓国社会と違う両国の文化と国民性が生まれた一つの原因だと思います。

日本人は自分の代で「家」と「家業」を絶やすことは

人間として『恥』と『無責任感』と思い、

また悠久な時間の流れの中で自分はこの家をつなげる一人のランナーとして認識し

、個人の幸せより家とその家の子孫が末永く栄える事を願っていたのです。

このような違う文化が両国の諺にも表れていると思います。

 

諺3. 하루 강아지 범 무서운 줄 모른다.

意味

直訳:生まれたばかりの子犬、虎の怖さを知らない。

意訳:相手の事をよく知らず、挑んだり、刃向かう者の例え。

単語の意味

하루:一日

강아지:子犬

범:虎(一般的に호랑이)

무서운 줄 모른다:怖いことを知らない。   

諺から見る日韓の情緒の差

日本列島にはトラはないですが朝鮮半島には昔からトラが沢山いて、身近な存在でした。

時には村に下りてきて人々を襲うもっとも恐ろしい存在でした。

朝鮮を虎患の国といわれるほどその被害は深刻なものでした。

身長が2メートルも超え、鋭い牙と爪で襲うと人々は成すすべがありませんでした。

日本では恐ろしい存在もしくは厳しく当たる人を言いますが

韓国語ではホランイと言います。

호랑이 선생님(トラ先生)、호랑이 아버지(トラお父さん)などは

今でも使われいてる単語です。

そのホランイも現在は韓国では姿を消し、北朝鮮で僅かしかいないそうです。

諺4.腹が減っては戦が出来ぬ=금강산도 식후경(グンガンサンモシクフギョン)

意味

いくら面白い事でもお腹が空いたら楽しくないという例え

単語の意味

금강산朝鮮半島第1の名山。

    死ぬまで必ず見るべき名山として知られている。

식후:食事後

경(구경):見て楽しむと意味の韓国語

諺から見る日韓の情緒の差

まったく同じ意味ですが日本は戦、韓国は山を使っています。

実は深く探れば微妙に内容も違います。

日本の『腹が減っては戦が出来ぬ』は元々

人もしくは武士をいい仕事と動きをさせるためには

糧の大切さと脆さを(兵糧攻め)を言っています。

これは封建領主の武士同士の戦いが絶えなかった日本の歴史を写しています。

しかし韓国は外部からの侵略はあったものの、

中央集権で武士は存在していなっかたので、このような表現になっています。